プーアール茶で謎解きを!


こんにちは!

アジアン・カフェ事件簿①『プーアール茶で謎解きを』の翻訳を担当した森嶋マリです。

 

アジアン・カフェ事件簿シリーズは、シンガポールが舞台というちょっとめずらしいコージー・ミステリー。

シンガポールはアジアの小国でありながら経済大国という点では、少しだけ日本と重なる部分もあるけれど、建国50年という若い国で、多民族国家というところは大きくちがいます。

というわけで、この作品の登場人物も、中国系やインド系やマレー系の国民から、フィリピンからの出稼ぎ労働者やオーストラリアからの旅行者まで、バラエティ豊か。そこもまた読みどころのひとつです。

 

シンガポールの国民気質といえば「キアスー」「ケーポー」。

負けず嫌い(“がめつい”という意味合いもあり)」で「知りたがり」という意味です。

それって、事件が起きたら黙っていられないコージーの主人公にぴったりじゃないですか?

 

このシリーズの主人公アンティ・リーも、まぎれもないシンガポール人気質の持ち主。

好奇心丸出しで事件に首を突っ込んで、最後まで粘って、犯人を突き止めます。

そんな“ケーポーなアンティ――おせっかいなおばちゃん”だけれど、亡き夫を思いだして、ひとりしみじみとする場面もあったりして、愛すべきおばあちゃんなのです。

 

そして、何よりも特筆すべきは料理の腕前。

アンティ・リーが誰にも負けないと自負している(料理でもキアスー――負けず嫌い――な性格を発揮!)のがプラナカン料理です。

 

プラナカンとは、15世紀にマレー半島に移住した中国人の末裔のこと。

優秀な商人であるプラナカンの人たちは財を成し、中国やマレーの文化はもちろん、インドネシア、タイ、インド、さらに、イギリスの文化も取り入れて、衣、食、住すべてに華やかなプラナカン文化を築いたのだそうです。

 

まあ、このあたりは、日本にいても調べられますけどね。

でも、ここまで調べたら、アンティ・リーお得意のプラナカン料理を食べてみたくなるのが人情ってものでしょう?

 

というわけで、行ってきましたシンガポール。

 

わずか数日の旅なので、キアスーでケーポーなシンガポール人のお友だちはできませんでしたが、文化に肌で触れて、もちろん、おいしいものもたくさん食べてきました。

 

アンティ・リーのお店はこんな感じの通りにあるのかな?

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お店のまえはファイブ・フット・ウェイと呼ばれるアーケードになっていることが多くて、陽射しの強いシンガポールでの街歩きでの強い味方。

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アンティ・リーのお店〈アンティ・リーズ・ディライト〉のまえにも、こういう屋根つきの通路があるそうですよ。

 

 

うーん、でも、私が撮った写真では、優美で華やかで可愛らしいプラナカン建築が、まったく伝わらない……。

 

ほんとうはもっともっと素敵なんです。

 

正統派プラナカン建築を、↓のサイトでぜひご堪能ください。

http://singapore.navi.com/special/5029713

 

お次はお料理。

こちらはサンバルを使ったエビの料理。

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サンバルとは辛い調味料で、この料理ではエビの上にたっぷりのっています。

これだけで、ナシレマ――ココナッツライス――が3杯はいけそうです。

 

この辛い調味料も、主人公特製の〈アンティ・リーのおいしい! サンバル〉として小説に登場します。

 

 

こちらは伝統的なお漬け物アチャー


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辛みの効いたピクルスで、ご飯のおともに最適です。

 

もちろん小説にも登場して〈アンティ・リーのとっておきアチャー〉として人気を博しています。

 

奥のほうに写りこんでいるエビがのったパイは、クエ・パイティーと言って、シリーズ2作目に出てきます。

揚げパイがサクサクしてすごくおいしい! 日本でも食べられないものかと、目下、捜索中です。

 

 

『プーアール茶で謎解きを』の巻末には、アチャーのレシピが掲載されています。

ほんもののプラナカン料理はものすごく手がかかるので、掲載レシピは“お手軽バージョン”を用意してくれたようです。

といっても、日本で作るとなると、そこまで“お手軽”ではないんですけどね。

でも、すごくおいしいので、挑戦する価値ありです。

 

ちなみに、私も作ってみました。

完成品の写真は私のブログ(↓)に載せていますので、お時間があればどうぞご覧ください。

http://yumsweets.blog.fc2.com/blog-entry-313.html

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