コージーから離れますが、、、、


久しぶりの更新だというのに、コージー以外の話です(笑)
先日、小1の息子を学童に迎えに行ったときのこと。
見知らぬ4年生くらいの体格のいい男の子が、外で立ちながら本を読んでいました。

これぐらいの年齢の子はどんな本を読んでいるのだろう、漫画かな?

(いけないと思いつつも、、、)
後ろからこっそり覗いてみました。

意外にもしっかり字が詰まった文庫本。

 

 

思わず「何の本? 難しそうな本を読んでるね」と声をかけてみると、

「エッセイだから」とはにかんで答えてくれます。

 

そんな少年の手にある文庫本のタイトルを見てみると
さくらももこの「もものかんづめ」。

わ、なつかしい!!

 

「それ、面白いよね。おばさんも昔読んだよ」

そう言われた少年は見知らぬおばさんの言葉に一瞬びっくりしつつも、嬉しそうに笑ってくれました。

自分が何十年も前に読んだ本を、今の子が読んでいるって

なんだか不思議な気分ですね。

 

自分も年を取ったなあと感じるのはもちろんですが、

子どもの頃の読書体験やワクワクドキドキする気持ち、

すっかり忘れてしまった感覚がほんのりよみがえって、

甘酸っぱい気持ちになりました。

 

自分は子どもなのに、大人向けに書かれた本を読んでるぞ! というあのときの、あの気持ち。

大人の世界をのぞいてしまったような、

ちょっぴりイケないことをしているような、

でも、誇らしくもあり

知らないことを知るという興奮。

 

すっかりそんな感覚、忘れていたなあと。

親の書棚にあった文学全集を、内緒で片っ端から読んでいたときの記憶などが、ふとよみがえりました。

(今思えば、なぜ内緒にしていたのかわかりませんが 笑)

 

 

そんなわたしはいま、コージーミステリのほかに、児童書を編集しています。

編集者になって十数年経ちますが、児童書を作るのはこれが初めて。

戦争時代を描くノンフィクションです。

 

この本が、どんなふうに子どもたちの心に届くのかな。響くのかな。いや、必ず届けなくちゃいけない。

 

小学校時代の自分を思い浮かべながら、どのような本にするのか考えました。

取材したり、作家さんと相談したり、はたまた読み仮名をひたすら振ったり。

 

あんずの木の下で:体の不自由な子どもたちの太平洋戦争

『あんずの木の下で』
小手鞠るい著

 

戦争末期、いよいよ追い込まれた日本は都会の子どもたちを田舎に集団で避難させます。

「学童疎開」です。

しかし、この命を守る学童疎開すら、「対象外」にされた子どもたちがいました。

障害のある子どもたちです。

障害者が「ごくつぶし」「非国民」と罵られた時代。国に命まで見捨てられてしまうのか。

でも唯一、自力で学童疎開を果たした肢体不自由学校が東京にありました。

そして、彼らは「日本一長い」学童疎開を経験することになったのです。

 

 

知られざる「障害者たちの戦争」を知ってほしい、

戦争がいかに弱者を追い込むものなのか知ってほしい、

 

 

そんな思いで、取材と調査を重ねてきました。

今年の夏で、終戦70年。

7月に刊行できるよう、編集作業はいまが正念場です!

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